29日に年末の住まい手さんへのご挨拶を終え、2013年の仕事仕舞い。慌ててスタッドレスタイヤに交換して、大急ぎで自分の部屋の掃除をして帰省準が整う。
高速道路の料金割引を受けるべく、夜中に東京を出発して真夜中のドライブで加子母(かしも)へ到着。雪化粧の景色がお出迎え。
まずは両親と共に朝食。冷えた身体は野菜いっぱいの「おさい」で温める。
煮干し出汁に、この時期に採れるニンジン・大根・里芋・ゴボウに干シイタケやキノコ・油揚げ・豆腐・糸昆布を入れて煮込む、この地域の郷土料理。子供の頃は味噌汁の方が好きでしたが、年をとって「おさい」が年の瀬の楽しみのひとつ。
腹を満たしたら大掃除・年越しの準備に取掛かる。例年と同じくまずは靴磨き。タオルで汚れを落としたら、陣取り固まった靴墨をストーブの熱で少し柔らかくして、ブラシで磨きこむ。
仕上げは使い古したストッキングで表面を擦れば更にツヤが出る。高校時代から履いているローファーもこの通り。父親の革靴も入れて3足を磨き上げる。
加子母での贅沢の一つ、加子母温泉を汲みに小郷の温泉スタンドへ。100円で150ℓが入り、浴槽に入りきらない分は、大きめなバケツにストックして継ぎ足しながら入り2~3日。
どの家でも大きなポリタンクと水中ポンプを持っていて、みんな夕方になると軽トラに乗せて汲みに来る。家に居ながらにして一年中温泉を楽しんでます。
お遣いで近所にいったり、久しぶりにじいちゃんにあって小一時間ほど加子母の事を話すと、アッという間に一日が終わる。やっぱり故郷で迎える年の瀬は嬉しい。
加子母っ子 中島 創造