7月上旬のお引渡しに向けて工事が進む
(墨田区)曳舟の家。施工の中で気を付けている事のひとつに気密性があります。
家の快適性を左右する温熱環境において、断熱性と同じくらい重要な「気密性」。耳にすることが多くなった断熱性に比べ、あまり聞きなれない気密性という言葉。「気密性をよくする」というと何だか「息苦しい…家?」と感じる方もいらっしゃるかも。
断熱性・気密性を人に例えると「断熱=着用している服の保温性」で「気密性=服の隙間」をイメージして貰うと分かり易いです。ダウンジャケットなどの保温性の髙い服を着ていても、前面のチャック・ボタンを開けっ放していたり、袖口や裾部分に隙間があると暖かくありません。
家造りにおいてもそれは同じで、断熱材を切れ目なく充填すること共に、隙間部分を少なくする事が大切。それによって足元の冷えや建物内で上下間の温度差が小さくなります。
では実際の現場施工においてはどうするかというと、部材の継ぎ目となる部分を目張りしたり、外部と接する部分(屋根・壁・床)に貫通している部材に発砲ウレタン吹付けやコーキング処理をする事で気密性を確保します。
大工さんはじめ電気・ガス・水道を担当する職人衆と現場監督が「家の外部と繋がる部分の隙間を埋める」イメージを共有しながら、ひとつひとつの貫通部・隙間に処置することで断熱欠損がなく、気密性の確保された家造りが可能になります。
加子母っ子 中島 創造
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