先日
母校の森林文化アカデミーへ行った際に、せっかくなので加子母(かしも)経由で材料を積んで来ました。どっさりと積まれた厚み40mmの杉板(車内左側)。山梨で暮らすアカデミー同級生の
新津ユタ・サッチャン夫妻から床の張り替えの相談を受け拵えました。
こちらもアカデミー同級生で、加子母のマルワイ製材所に勤める近ちゃん。マルワイさん経由で加子母で挽いた長良杉の厚板を予め1820mmにカット・木口の面取りをして、セルフリノベーションに取り組む新津夫妻の元へ。
私が東京支店に帰る途中で二人の新居へ寄り道。加子母~美濃~山梨へとアカデミー生の地域材デリバリー。久しぶりにユタ・サッチャンと嬉しい再会。現場を確認させて貰い、杉板の施工方法やビス等の必要材料を打ち合わせとアカデミートークで盛り上がりました。
材料納品後、新津夫妻はDIYで床施工。まずは既存のフローリング合板t12を剥がして、床を支える根太(ねた)と、ネタの端を掛けて支えている掛けを確認。数ヵ所がシロアリで傷んでいたので、取り換えして準備完了(ここから後の写真全て新津夫妻撮影)
材料・荷物・道具の置き場所を確保しながら、下写真のように右から貼っていきます。アカデミー在学中には、自力建設では森の幼稚園の子供たちとの
左官ワークショップや実際の施工作業に、
尾瀬の家プロジェクトの外壁塗装など積極的に建築作業に参加して助けてくれたユタ・サッチャン。それらの経験も活かしつつ器用に施工していきます。
床を張り終えたら仕上げのワックス掛け。塗布しているのは蜜蝋(みつろう)ワックス。名前の通り、蜂蜜と蝋燭に使われるロウが主原料になっており、浸透式で床材にツヤが出ると共に汚れが付きにくくなるおススメの自然系塗料。
施工予定の大半の施工完了。普段生活する際の「足を包んでくれるような足ざわり」を体感してほしいと40mmと厚い杉板を貼った事で、部屋の間にある敷居がほぼフラットになりました。40mmとする事で、残材はDIYでつくる家具などにも使えます。
これから始まる新たな土地での生活に、近ちゃんと私の関わった加子母(かしも)の材料を使ってくれてありがとう!完成後にお邪魔出来るのを楽しみにしております!!
加子母っ子 中島 創造