私の恩師である中川護さんが、ご自身のこれまでの取り組みをまとめた著書「よみがえれ、ふるさとの森林~林業再生の森林づくり~」を出版されました。日本全国の山を歩いて土壌を調査して廻り、国内外の森林づくりに尽力されている中川さん。
加子母(かしも)ツアーでは、神宮美林(木曽檜備林)や大黒柱の森を案内して頂き、参加者の皆さんと共に私も勉強させて頂いている山の先生。中島工務店メルマガで連載しているコラムをリライト・加筆を経て先月完成。早速、私も4冊購入して拝読。
これまでの日本の森林の歴史や現状、山村地域と山との繋がりについて解り易くまとめられています。また森林の育成だけでなく、建築を通して都市部の学生が木造建築に触れる加子母木匠塾(かしももくしょうじゅく)や、大工育成の学びの場となっていた職業訓練学校の木匠塾開校までの道のり。
人材育成や木材の利用促進・地域活性に、中国での砂漠緑化プロジェクトなど、多岐にわたる取り組みが中川さんの言葉で綴られています。地域の「素材」を使い、地域の「みんな」と協力しながら行う「加子母(かしも)地域発信のものづくり」に携わる私にとって胸が熱くなる一冊でした。
「よみがえれふるさとの森林」 出版社:文芸社
加子母っ子 中島 創造