家造りを提案させて頂く際に質問を受ける機会が多いのが、木材の無垢板を使用した場合のメンテナンスについて。
私の携わった物件の多くでは、引き渡しの前に住まい手さんと共に天然系塗料である
蜜ロウワックスや
キヌカを塗装。そうする事で汚れが付きにくくなると共に、経年変化によってより良いツヤが出ます。
住まい手さんも実際に塗ってみる事で家に対しての愛着が増し、数年後に再度ワックス塗りをする際にも、この経験が役立ちます。
これは「綺麗な状態をどう保つか」という話ですが、今回は「汚れてしまった際のメンテナンスについて」の説明を少し。
創造ブログでお馴染みの、私の宿泊している東京支店2階。3月末に引っ越しを終え、少しづつ掃除や整理・整頓を進めて来ました。これまでの整理や清掃の様子
食堂などのコミュニィティスペースと
私の部屋。
今回はいよいよ床の掃除へ。定住者がいなく長年の汚れが蓄積した、キッチン前の床板(ヒノキ集成材・ウレタン塗装)
キッチンの前なので油や調理した時の材料落下など+大量の塵・埃で物凄く頑固な汚れがみっちりと付着(キッチンの換気扇にこびりついている汚れと酷似)
今回は自然素材の重曹(炭酸水素ナトリウム)を使用。ワラビなどの山菜のアク抜きや、サイダーなどの原料としても使用され、スーパー等のお掃除コーナーに行けば購入可。
片手には食器を洗うスポンジに水をたっぷりと含ませて、もう一方には絞った雑巾を持って準備完了。重曹スポンジでゴシゴシと床拭くと、ポロポロと汚れが落ちて行きます。
頑固な部分には、もう一度水を含ませ重曹を振りかけてから拭き直せば、どんな汚れも一網打尽。綺麗になった面も重曹の粉が残っているので、塗れ雑巾で綺麗に拭き取れば掃除完了。
綺麗な東濃ヒノキがお目見え。お掃除洗剤とされる物を使用した後の、嫌な薬品の匂いも全くなし。
住まい手さんにとって、家造りの中でもっとも長い時間を費やすのが、設計や施工ではなくその後の暮らし。自分自身が色々な事を体験しながら、住まい方アドバイスの引き出しを増やして行きたいと思います。
加子母っ子 中島 創造
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by sozo3131
| 2012-07-11 20:42
| 家造り
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